どこでもドアで好きな人に会いに行きたいな

父がこの世にもういないということが、どうしても
受け入れられない。実感がない。どこか遠くの国にいるだけじゃないのか。




ちょうど一ヶ月前は
雨が酷かったからって、遠くで本番だった私を迎えに来てくれて、帰りに寄ったお店であんかけ炒飯を美味しそうに食べていたのに。


本当なら、来週の同窓会の服を私が選んであげるはずだったのに。一緒に買い物に行くはずだったのに。




いつも私達がすることを、優しく応援してくれて、助けてくれて
時には叱ってくれて





もっともっと父といろんなところへ行きたかった。いろんなことを話したかった。
親孝行したかった。



いろんな人から、娘さんの話をよくしていた、と聞いた。
私の仕事の事も。多くの人が知っていた。

もう何年も見返していなかった何冊ものアルバムに写る父の、私達に向けた優しい笑顔。


本当に愛されていたんだな、私。


そして、父もたくさんの人に愛されていたんだな。